スキー場のファーストトラックとは?メリットや注意点を解説

「朝一番の新雪を滑りたい」「混雑を避けてスキーを楽しみたい」「特別な体験をしたい」そんな思いがあるなら、ファーストトラックを狙ってみてはどうでしょうか?「ファーストトラック」とは、一般営業前にゲレンデを独占できる特別なサービスのことです。新雪の質感や輝き、静寂に包まれた贅沢な時間を味わいたいという人におすすめです。

本記事では、スキー場のファーストトラックについて詳しく解説します。その魅力や利用方法、注意点を幅広く見ていきましょう。特に、ファーストトラックを最大限に楽しむコツについてお伝えするので、中級者から上級者の方は必見です。「最高の滑りを追求したい」「ワンランク上のスキー体験がしたい」という方は、ぜひ最後までご一読ください。

目次

スキー場のファーストトラックとは

スキー場のファーストトラックとは、一般営業が始まる前の静寂に包まれたゲレンデを、だれよりも先に滑ることができるサービスのことです。利用時間は30分〜1時間程度で、早朝に専用のリフトやゴンドラ、時には雪上車に乗って山頂まで登って滑走します。

本来、スキー場のゲレンデと言えば多くの人で賑わい、雪面にはシュプールというスキー板やスノーボードの滑った跡が刻まれているはずです。一方でファーストトラックでは、新雪や整備されたばかりの完璧なバーンを味わえます。だれにも邪魔されることなく、まるで雪山を独り占めしているかのような贅沢な気分を楽しめるのはファーストトラックだけの魅力です!

スキー場のファーストトラックを利用する5つのメリット

スキー場のファーストトラックを利用するメリットは、以下の5つです。

  • 専用キャビン(雪上車)に乗車して特別な時間を体感できる
  • 普段見られない綺麗なバーンを楽しめる
  • 荘厳な自然現象に出会える
  • 混雑しない早朝のゆったりとした時間を使える
  • 降雪時にはパウダーも同時に楽しめる

専用キャビン(雪上車)に乗車して特別な時間を体感できる

ファーストトラックの醍醐味の1つは、専用の雪上車(キャビン)に乗って山頂まで行けることです。通常、山頂に行くには吹きさらしのリフトを使うことになりますが、ファーストトラックなら雪上車に乗って行けます。車は温かく快適で、窓からの息をのむような景色を堪能しましょう。朝日に照らされた雪山の姿は、言葉では表現しきれないほど美しいものです。

また、雪上車ではファーストトラックに向かう他のスキーヤーやスノーボーダーと乗り合わせることになります。普段は目にすることのない、ゲレンデ整備の裏側を目の当たりにして、車内では自然に会話も弾みます!

普段見られない綺麗なバーンを楽しめる

ファーストトラックの魅力は、だれも滑っていない完璧なコンディションのバーンを楽しめることです。通常の営業時間中は、コースに複数のコブやアイスバーンができますが、ファーストトラックはいわば完璧な状態のゲレンデです。

スキー場によって異なりますが、圧雪車によって整備されたピステンバーンやグルーミング、非圧雪のパウダーなど、さまざまなタイプの美しいグルーミングバーンを体験できます。特に注目すべきは、圧雪されていないパウダーのバーンです。整備直後の新雪できれいな斜面は滑走感が極めて良く、その独特な疾走感は他の何物にも例えられません!

荘厳な自然現象に出会える

ファーストトラックの魅力は、滑走だけにとどまりません。早朝の山頂で条件が整えば、氷の粒がキラキラと輝く「ダイヤモンドダスト」や、幻想的な「サンピラー」(太陽柱)といった驚くほど美しい自然現象に遭遇することもあります。

こうした自然現象は、通常のスキー場営業時間中にはほとんど見ることができず、早朝の太陽が低い位置にあるタイミングでしかお目にかかれないファーストトラックの時間帯だからこその楽しみです。さらに、標高が高ければ、朝日に照らされた息をのむような景色を一望しながら滑走できるだけあって、いつものコースが何倍も輝いて見えますよ!

混雑しない早朝のゆったりとした時間を使える

ファーストトラックで意外に知られていないメリットが、早朝の時間を有効に活用できることです。通常のスキー場オープン時間よりもはるかに早く滑走を開始できるため、ロングランを楽しんだ後でも、まだまだ時間が残ります。

特に、リフトの運行時間が短いスキー場ではファーストトラックを使うことで、例えば少し早めに滑走を終えてアフタースノーを充実させたり、翌日の仕事に備えて早めに帰宅したりすることもできます!時間を有効活用したい大人のスキーヤーにとって、魅力的なサービスと言えるでしょう。

降雪時にはパウダーも同時に楽しめる

ファーストトラックが人を惹きつけているのは、降雪後の新鮮なパウダースノーを楽しめることにもあります。通常の営業時間では、多くの利用客によってすぐに踏み固められてしまうパウダースノーも、ファーストトラックならだれよりも先に思う存分味わえます。

特に、パウダースノーを売りにしているスキー場のファーストトラックは格別で、雪の感触が楽しめるようになった中級・上級者にとってフカフカの新雪は何物にも代えがたいです。降雪後のスキー場に遊びに行くなら、ファーストトラックが空いているかどうか要チェックです!

スキー場のファーストトラックを利用する2つのデメリット

ファーストトラックは、新雪好きのスキーヤーやスノーボーダーにとって最高とも言えるサービスですが、以下の2つだけデメリットがあります。

  • 早起きが必要となる
  • 通常の利用より費用がかかる

スキー場に行く前の予習として念のためおさらいしておきましょう。

早起きが必要となる

一般的に多くのスキー場では、ファーストトラックの出発時間は午前6時〜7時頃に設定されており、利用するなら早起きは必須です。2時間ほどのアクセス時間を考えると、自宅を出るのは午前4時〜5時、出かける準備を加味するとそれよりも早く起きなければなりません。

早起きが苦手、寝坊が心配という人は全日にスキー場に前乗りして近くのホテルや宿泊施設に泊まるのがおすすめです。朝に起きてバタバタしないでも済むほか、リラックスした状態でファーストトラックを楽しむことができます。

通常の利用より費用がかかる

また、ファーストトラックは、通常のリフト券とは別に追加料金が必要です。そして、多くの場合は事前予約が必要となるため、思い付きで参加することはできません。

普通に滑るよりも費用はかかりますが、新雪の斜面を独占できる爽快感、早朝の美しい景色、そして他のスキーヤーが到着する前の静寂な時間は格別です。また、一部のスキー場では「朝食セット」などのファーストトラックだけの特別サービスを用意していることもあるので、費用を出した以上に得られるメリットが多いです!

ファーストトラックに足を運ぶ際の注意点

ファーストトラックに足を運ぶ際の注意点は、以下の4つです。

  • 予約が必要となる
  • 集合時間は厳守する
  • 防寒は徹底する
  • 悪天候の場合は中止となる

せっかく足を運ぶなら、最大限に楽しむための事前の準備と心構えを知っておきしょう。

出発時間は厳守する

ファーストトラックは、多くのスキー場では、限られた人数のみを受け入れる特別なサービスとして運営されています。通常のリフト券とは異なり、当日の飛び込み参加は基本的できません。特に週末や祝日、雪質の良いハイシーズンは競争率が高くなると予想されるため、できるだけ早めの予約がおすすめです。

予約方法は、スキー場のWebサイトや電話での受付が一般的ですが、人気の日程はすぐに埋まってしまうことも。予約前に参加人数や希望日時、必要な装備の詳細情報を確認するなど、事前の下調べや入念な計画を立てておきましょう!

集合時間は厳守する

ファーストトラックの醍醐味は、だれよりも早く新雪のゲレンデを滑ることにあるため、出発時間は厳格に設定されています。早朝の限られた時間帯に集合して、専用の雪上車やリフトで山頂まで向かうことから、遅れた人を待ってはくれません。

せっかく支払った別料金もすべてムダになってしまいます。ファーストトラックの時間は時期や日程によって若干異なることも少なくはないため、来場する日の何時に設定されているかは、事前に確認しておきましょう!

防寒は徹底する

ファーストトラックは早朝の雪山に向かうため、日中よりも手厚い防寒対策が必須です。特に山頂付近では、風も強く、体感温度はかなり下がります。高機能の防寒インナーウェアを着用し、防風性の高いアウターを着ましょう。手袋や靴下も保温性の高いものを使用し、首や顔を守るネックウォーマーやフェイスマスクもあった方がいいです。

また、ヘルメットは頭を守るだけではなく、頭部からの熱損失を防ぐ効果もあります。通常のスキーやスノーボードに行くよりも、さらに念入りな防寒対策をしてのぞみましょう!

悪天候の場合は中止となる

ファーストトラックは、残念ながら天候に大きく左右されるサービスです。安全性の観点から、強風や大雪、視界不良などの悪天候時には中止となります。参加者の安全を最優先に考えての判断ですが、条件によって諦めなければならない可能性があることを念頭に置いておきましょう。

天候の変化が激しい山岳地域では、前日の天気予報が当日の朝に大きく変わってしまうことも珍しくありません。そのため、先々の天気予報を見て、できるだけ天気の安定した日を選んで予約しましょう!天気が怪しく実施するのか分からない場合は、前日や当日の早朝にスキー場に確認を入れてみてくださいね。

群馬でファーストトラックを楽しむなら「川場スキー場」へ

ファーストトラックを楽しむなら、群馬県の川場スキー場へぜひお越しください!7,700円(リフト1日券、朝食券、1,000円の食事券、500円の商品券、ICカード保証金込み)で、雪上車で山頂まで一気にアクセスでき、だれもいないゲレンデを思いっきり楽しめます。朝日に輝く雄大なパノラマを眺めながら新雪バーンを滑る体験は、まさに極上のひとときです。また、キャット1台を貸し切れるツアーもあるので、スキーやスノボ好きの仲間と連れ立って参加することも可能です。

川場スキー場は、初心者から上級者まで、すべてのレベルの方に満足いただけるコース設計となっています。初めは易しいコースからスタートして、少しずつレベルアップ。慣れてきたら、より難しいコースにチャレンジするなど、滑走の楽しみ方も自由自在です!上級者の方には、非圧雪のパウダー専用アトラクションコース「OFF THE PISTE」で極上のパウダースノーの中を、思う存分滑り込んでいただけます!

ファーストトラックを利用する流れ

川場スキー場でファーストトラックを楽しむ際の流れは、以下のとおりです。

  1. Webで事前に予約する
  2. 指定された時間(リフト営業開始の1時間前程度)に集合する
  3. 受付を済ませ、必要な装備を確認する
  4. 専用の雪上車に乗り込み、山頂を目指す
  5. 山頂で雄大な景色を楽しみ、記念撮影などを行う
  6. だれもいないゲレンデを独占して滑走を楽しむ

滑走後は、付属の朝食券を使って温かい朝食をお楽しみいただけます。その後は、通常のリフト営業が開始、1日中スキーを楽しめますので、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか?

ファーストトラックとスキー場に関するよくある質問(FAQ)

最後に、ファーストトラックとスキー場に関する以下のよくある質問へ回答します。

  • スキー用語で「トラック」とは何ですか?
  • スキーでノートラックとは何ですか?
  • スキーで「フォールライン」とは何ですか?

スキー用語で「トラック」とは何ですか?

スキー用語における「トラック」とは、スキーヤーが雪面を滑った後に残る跡のことを指します。特に新雪やパウダースノーの中を滑った際の、スキー板が通った深い溝や跡を「トラック」と呼ぶことが多いです。一方、同じように滑走した際に残る跡を指す言葉には「シュプール」もあります。

スキーでノートラックとは何ですか?

スキーにおける「ノートラック」とは、だれも滑っていない全く手つかずの雪面のことです。特に、パウダースノーなら滑ると同時に細かい雪が空に舞い上がります。新鮮な雪の上を最初に滑る感覚は格別で、多くのスキーヤーが憧れる体験の1つです。ファーストトラックは、このノートラック状態の斜面を楽しめるサービスです!

スキーで「フォールライン」とは何ですか?

「フォールライン」とは、斜面の最も急な直線を指す最大傾斜線のことです。理解できるようになると、フォールラインを横切るようなターンを組み合わせるなどして、速度をコントロールしたり、より長い距離を滑ったりできるようになります。

まとめ

ファーストトラックでは、だれも滑っていない新雪のゲレンデを独占し、早朝の静寂な時間帯を贅沢に楽しめます。山頂を目指す専用キャビンや美しいバーンでの滑走、荘厳な自然現象との出会いなど、通常の時間帯では体験できない特別な時間を過ごせるでしょう。

少しでも興味が湧いたなら、ぜひ川場スキー場へお越しください!

ファーストトラックとリフト1日券がセットになったお得なチケットプランもご用意。朝一番の贅沢な滑りを楽しんだ後は、1日中思う存分スキーを満喫できます!だれも踏み入れていない極上のパウダースノーの中を、自由自在に滑走できる爽快感は格別です。

朝日に輝く雄大なパノラマ、新雪の輝き、静寂に包まれた特別な時間、そして極上のパウダースノー。冬の朝を最高に贅沢な時間に変える川場スキー場のファーストトラックに、ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。