初めてのスキーでも安心!持ち物や服装、お勧めスキー場まで紹介!

初めてスキーに行くとなると、「何を持って行けばいいのか」「どんな服装が正解か」「初心者でも本当に滑れるのかな」と、不安や疑問が次々と浮かんでくるものです。せっかくのスキー体験も、準備不足や情報不足のまま出かけてしまうと、寒さや疲れで楽しめずに終わってしまいます。

そこでこの記事では、初めてスキーに挑戦する方に向けて、最低限そろえておきたい持ち物や失敗しない服装のポイントを分かりやすく解説します。さらに、初心者でも安心して滑れるお勧めのスキー場も厳選して紹介します。

■初めてのスキーに必要な持ち物一覧

スキーに必要な道具の多くはスキー場や周辺ショップでレンタルできます。初めての場合は、無理に一式を購入するよりも、レンタルを活用する方がよいでしょう。

実際に滑ってみないと、自分に合うスキー板の長さや履き心地は分からない上、続けられるかどうかもまだ不明な段階であるためです。まずはスキーに必要な持ち物とは何かを確認しましょう。

◇スキー板(デッキ)

スキー板は、「形状」「長さ」「剛性(強さ)」の3つの視点から選ぶのが基本です。まず形状ですが、「オールラウンドスキー」と呼ばれる操作性を重視したスキー板が多く選ばれています。

長さは「自分の身長からマイナス5〜10cm」を目安にするとよいでしょう。板の硬さ(剛性)は、比較的柔らかく、少ない力でも曲がりやすいものを選ぶのがポイントです。

他にも選び方のポイントが幾つかあるため、きちんと自分に合ったスキー板を選びたい場合は、直接ショップで聞いてみると安心です。

値段は、安いものであれば2万円前後で売られています。ただ、保管場所やメンテナンスの手間も考えると、最初はレンタルでも十分です。実際に滑ってみて「もっと続けたい」と感じたタイミングで、自分に合う一本を探すのがお勧めです。

◇ストック

ストックは、スキー中にバランスを取ったり、ターンのリズムを作ったり、平地を移動したりするために使う2本の杖です。ストックにも素材や機能、用途に応じた種類が幾つかあります。

初心者は、長さに注意して選ぶとよいでしょう。グリップを握ったときに腕が地面と水平になる程度の高さ(長さ)が目安です。価格は4,000円前後からありますが、こちらも板と同様、最初はレンタルで問題ありません。

◇スキーブーツ

スキーブーツは、滑りやすさだけでなく、疲れやすさやケガのリスクにも直結する重要なアイテムです。普段履いている靴と違い、スキーブーツは足の実寸に合わせて、ややタイトめに選ぶのが基本です。余裕がありすぎると、ブーツの中で足が動いてしまい、力がうまく板に伝わりません。その結果、滑った後に足の甲やすねが痛くなることもあります。

1万円前後から購入できますが、重さもあってかさばりやすいため、初心者のうちはレンタルで十分です。レンタルショップではスタッフがサイズ調整をしてくれるため、不安な点は遠慮せず相談しましょう。

◇ビンディング

ビンディングは、スキーブーツをスキー板に固定するためのパーツです。転倒した際に一定の力が加わるとブーツが外れる仕組みになっており、これによって膝や足首への大きなケガを防ぎます。5,000円前後からありますが、初心者が単体で選ぶのは難度が高いのが正直なところです。

サイズの不一致や設定ミスを防ぐためにも、スキー板・ブーツ・ビンディングがセットになった商品を選ぶか、レンタルを利用するのがお勧めです。

◇スキーウェア

近年は、スキー場や周辺ショップで多種多様なブランドのスキーウェアをレンタルできるようになりました。年に数回しか着ないのであれば、レンタルするのも手です。購入する場合、上下セットで1万円前後から選べます。価格は生地の質感や防水性能、デザイン、ブランドによって大きく変わります。

サイズ選びは基本的に普段着と同じで問題ありませんが、中に厚手のインナーを着込む予定がある人はワンサイズ上を選ぶとよいでしょう。パンツは、ブーツを履いた状態を想定し、裾がかかと付近まで届く長さが理想です。

快適さを求める場合は、防水・耐水圧と透湿性をチェックしましょう。耐水圧は10,000mm以上あれば安心です。透湿性が低いと、汗が逃げずにウェア内が蒸れ、体温を奪われやすくなります。スノーガードやストレッチ素材、ポケット位置など細かな違いもありますが、初心者はまず「濡れにくく、動きやすい」ことを最優先に選ぶと失敗しないでしょう。

◇ヘルメット

ヘルメットは必須装備ではありませんが、転倒しやすい初心者ほど着用したいアイテムです。ヘルメット選びで重要なのは、「サイズ感とフィット感」です。試着の際は、頭頂部がしっかりヘルメットに触れているか、こめかみや頭の横が痛くならないかを確認しましょう。

また、ダイヤルやアジャスターで調整し、軽く揺すってもズレない状態が理想です。メーカーやモデルによって、同じサイズ表記でも被り心地はかなり異なります。アジアンフィットかインターナショナルフィットかによっても印象が変わるため、可能な限り実際に試すことをお勧めします。

価格は、安いもので5,000円前後です。高価格帯のヘルメットは、内部の衝撃吸収素材や構造が優れており、安全性を重視した設計になっています。

◇ニット帽

ニット帽は、ヘルメットを被らない場合の防寒対策になります。ニット帽の多くは伸縮性のあるフリーサイズですが、だからこそフィット感は重要です。ブカブカすぎると滑走中にズレやすく、浅すぎると耳が冷えてしまいます。

可能であれば、実際に試着し、耳までしっかり覆えるか、ゴーグルとの間に隙間ができないかを確認しましょう。隙間があると冷たい風が入り込み、ゴーグルが曇る原因にもなります。

素材にも注目すると失敗しにくくなります。ウールは保温性と吸湿性に優れていますが、価格はやや高めです。アクリルは暖かく速乾性があり、手頃な価格で選びやすい素材です。コットンは通気性が良く、春スキーに向いています。

◇ゴーグル

目を紫外線や風雪、雪面の照り返しから守り、安定した視界を確保するために欠かせないのがゴーグルです。価格は4,000円〜1万円程度が目安です。

晴れでも曇りでも使いやすいオールラウンドタイプであれば、オレンジやピンク系のレンズがよいでしょう。可視光線透過率でいうと30〜60%程度が目安です。

晴天の日には、ブルー系やミラー加工レンズがまぶしさを抑えてくれます。この場合、可視光線透過率は10〜40%ほどが適しています。雪面の凹凸が見えにくいと感じた場合は、偏光レンズやコントラストレンズを選ぶと、地形がはっきり見えるようになります。

曇りの日や夕方、ナイターでは、イエローやオレンジなど明るめのレンズが効果的です。可視光線透過率40%以上、ナイター専用なら90%前後のクリアレンズが適しています。天候によってゴーグルを使い分けるのが理想ですが、初心者であればまずはオールラウンド用を一つ持っておくと安心です。

◇グローブ

グローブは、手を寒さや小さなケガから守る重要なアイテムです。サイズ選びでは、表記サイズだけでなく「手囲い」と「指の長さ」を意識しましょう。手囲いとは、手のひらの周りの大きさを示す単位です。同じサイズ表記でも、メーカーによって指の長さやフィット感は異なります。

一般的には、指先が1cm弱余るくらいのサイズがベストです。ぴったりすぎると血行が悪くなり、冷えやすくなります。ただし操作性を重視する人は、あえてタイトなサイズを選ぶこともあります。自分が何を優先したいかで選び方は変わります。

形状は、5本指・ミトン・3本指(ロブスター)の3タイプがあります。5本指は操作性が高く、ストックを握りやすい定番タイプです。ミトンは保温性に優れ、冷え性の人に向いています。3本指タイプは操作性と保温性のバランスが良く、人気の形状です。価格は2,000円程度からありますが、防水性と保温性はしっかり確認して選びましょう。

■初めてのスキーで「あると便利」な持ち物一覧

スキーに必要な道具はレンタルで十分そろいますが、「あってよかった」と感じるアイテムも幾つかあります。ここでは、そのような便利な持ち物を紹介します。余裕があれば是非用意してみてください。

◇リフト券ホルダー

リフト券ホルダーは、リフト券を収納し、スムーズに提示するためのアイテムです。初心者ほど、リフト乗り場で「チケットどこだっけ」と慌てがちです。ポケットから何度も探す手間がなくなるだけでも、買ってよかったと感じるでしょう。価格は1,000円前後からと手頃で、種類も豊富です。

定番なのは、腕に巻くタイプやグローブ装着タイプです。他にも、足に巻き付けるタイプや、ボディバッグ型、カラビナで吊るすタイプなど、スタイルに合わせて選べます。鍵やコイン、小物を一緒に収納できるタイプもあり、ロッカー利用時にも重宝します。

なお、スキーウェア自体にリフト券ホルダーが付いている場合もあるため、購入前に一度ウェアを確認しておくとよいでしょう。

◇インナープロテクター

インナープロテクターは、スキーウェアの下に着用する衝撃吸収パッド付きの保護具で、シャツ型やタイツ型があります。滑走中のスピードは、初心者でも時速20〜30kmほど出ているといわれており、転び方によっては思った以上の衝撃を受けます。

慣れないうちは転倒回数も多くなりがちで、「一度強く打って怖くなった」という声も少なくありません。インナープロテクターを着けておくことで、背中や腰へのダメージを軽減でき、転倒への恐怖心が和らぎます。

選ぶ際は、洗濯のしやすさも重要なポイントです。背面プロテクターは汗を多く吸うため、衝撃吸収材を取り外して洗えるモデルだと清潔に保ちやすく便利です。価格は1万円前後からですが、「ケガをしない安心料」と考えると、初スキーでは十分検討する価値があります。

◇ヒッププロテクター

ヒッププロテクターは、転倒時にお尻や股関節への衝撃を吸収・分散してくれる防具です。装着していれば、衝撃が和らぎ、転倒しても痛みが軽減されます。また、厚みのあるパッドが雪や風を遮ってくれるため、保温性が高いのも魅力です。リフト乗車中や休憩中の冷え対策にも役立ちます。

素材は、NBRやEVAなど比較的リーズナブルなものから、XRDⓇやD3OⓇといった高性能素材までさまざまです。初心者のうちは価格重視で選んでも大きな問題はありません。サイズはジャストフィットを選び、ズレないことが重要です。ショート丈かロング丈かは、身長やカバーしたい範囲に合わせて選びましょう。価格は2,000円前後から販売されています。

◇絆創膏・湿布

スキーでは、靴ずれや軽い打撲、擦り傷といった細かな怪我をしがちです。そのようなとき、絆創膏や湿布があると便利です。特にスキーブーツによるくるぶし周りの擦れや、転倒時の軽い打ち身はよくあるケースです。

ポケットやバッグに最低限の応急セットを入れておけば、休憩中にサッと対応できます。湿布は滑走後のケアとしても役立ち、翌日の筋肉痛対策にもなります。

◇日焼け止め

冬のスキー場は寒いから日焼けしない、と思われがちですが、実際は要注意です。雪面は紫外線を強く反射するため、体感以上に日差しが強く、顔や首が焼けやすい環境です。特に晴天時は、春や夏よりも日焼けしてしまうことも珍しくありません。

なお、スキー中は汗をかくため、朝に塗った日焼け止めが落ちてしまう場合があります。そのため、滑走中にも塗り直せるよう、小さめのチューブをポケットに入れておくとよいでしょう。

◇使い捨てカイロ

寒さ対策として、使い捨てカイロがあると便利です。特にリフト乗車中は体を動かせないため、手先やお腹、腰回りが一気に冷えます。貼れるタイプのカイロであれば、温めたい場所に固定でき、滑走の邪魔にもなりません。

お腹や腰に貼ると全身が温まりやすいほか、指先が冷えやすい人はポケットに入れておくだけでも効果があります。天候が悪い日やナイターでは特に活躍するため、予備も含めて数枚持っていくと安心です。

◇ネックウォーマー、目出し帽

首元は、体温が逃げやすい場所の一つです。ネックウォーマーがあるだけで、体感温度は大きく変わります。風の強い日やスピードが出る場面では、首元が冷えると一気に疲れやすくなるため、防寒対策として重要です。

フェイスマスクやバラクラバ(目出し帽)タイプであれば、口元や鼻まで覆えるため、防寒だけでなく日焼け対策にもなります。ゴーグルやヘルメットとの相性を考え、装着時に隙間ができにくいものを選ぶと快適です。

◇現金・小銭入れ

近年はキャッシュレス対応が進んでいますが、スキー場によっては現金しか使えない売店や自販機もまだ残っています。飲み物や軽食を買おうとして困らないよう、少額の現金を持っておくと安心です。

その際は、厚みのある財布よりも、小銭入れやスリムな財布がお勧めです。ポケットに入れてもかさばらず、落としにくくなります。防水性のあるケースに入れておくと、雪や汗で濡れる心配も減らせます。

◇着替え・タオル・ビニール袋

スキーは思った以上に汗をかくスポーツです。転倒して雪で濡れることもあり、滑り終わるころにはインナーがしっとりしていることも少なくありません。着替えやタオルを用意しておけば、帰り道も快適に過ごせます。

濡れたウェアやインナーを入れるために、ビニール袋を数枚持っておくと便利です。温泉や更衣室を利用する場合にも重宝します。

◇防水スプレー・曇り止め

スキーウェアやグローブに防水スプレーを事前にかけておくと、雪や水分が染み込みにくくなり、快適さが長持ちします。特に古めのウェアやレンタル品を使う場合は効果的です。また、ゴーグルの曇りは視界を大きく妨げ、事故につながる危険もあります。曇り止めを使っておくことで、温度差によるレンズの曇りを軽減できます。

◇ワックス

スキーは滑走性が重要で、滑りが悪いと操作性も大きく落ちてしまいます。レンタル板でも基本的な手入れはされていますが、「引っかかる感じがする」「進まない」と感じたら、ワックスを使うことで改善することがあります。

ワックスには、ゲレンデで手軽に使える簡易ワックスと、持続性に優れた固形ワックスがあります。簡易ワックスはスプレーやリキッドタイプで、塗るだけですぐ使える反面、半日程度で効果が薄れます。

一方、固形ワックスは手間はかかりますが、効果が長持ちします。価格は1,000円前後からです。初心者はまず簡易ワックスから試してみると、滑りの違いを実感しやすいでしょう。

■スキー場でレンタルできないものもある

多くのスキー場では、スキー板とブーツ、ウェアまではセットで借りられますが、グローブやゴーグル、帽子といった小物類は「別料金」もしくは「そもそも取り扱いがない」というケースも少なくありません。特にゴーグルやグローブは衛生面の理由からレンタル数が限られている場合や、繁忙期にはすぐに貸し出しが終了してしまうこともあります。

また、子ども用サイズや、身長が高い・低いといった体型に合わせたサイズ展開が十分でないスキー場もあります。子ども連れや体格に特徴がある方は、スキー場の公式サイトでサイズ表を確認したり、事前に問い合わせたりすると安心です。

ツアー利用の場合は、小物類まで含めてレンタルできるプランが用意されていることもあるため、内容を細かくチェックしておくとよいでしょう。

■初めてのスキー|服装はどうする?

初めてスキーに行く際、多くの人が悩むのが「ウェアの下に何を着ればいいのか」という点です。厚着しすぎると動きづらくなり、薄すぎると寒さで体力を消耗してしまいます。ここでは、スキー初心者に向けた服装の考え方と例を紹介します。

◇スキーの服装は「ファーストレイヤー」と「セカンドレイヤー」が基本

スキーウェアの下には、「ファーストレイヤー」と「セカンドレイヤー」の2種類を上半身・下半身それぞれで着るのが一般的です。ファーストレイヤーは肌に直接触れるインナーで、汗を素早く吸収し、外へ逃がす役割があります。スキーは寒いイメージがありますが、実際に滑り始めると想像以上に汗をかきます。

そのため、吸湿性と速乾性に優れた素材を選ぶことが重要です。ウールやポリエステルなどの化学繊維は、汗冷えを防ぎやすく初心者にも向いています。

一方、セカンドレイヤーは保温を目的とした中間着です。ファーストレイヤーで吸収した水分を外へ逃がしつつ、体温を適度に保ってくれる役割があります。フリースや薄手のスウェットなどが代表的で、その日の気温や天候に応じて調整しやすいものがお勧めです。

なお、綿素材は汗を吸うものの乾きにくく、体を冷やしてしまう原因になるため避けた方が無難です。

◇上半身|インナーの基本とお勧めの重ね着

上半身の服装は、まずファーストレイヤーとして機能性インナーや速乾性のTシャツを着るのが基本です。その上に、セカンドレイヤーとして長袖Tシャツやフリース、パーカーなどを重ねます。

初めてのスキーでは、自分がどれくらい汗をかくのか分からないため、前を開けて体温調節ができる服装がお勧めです。フルジップのフリースやパーカーであれば、暑くなったときにすぐ対応できます。

標高が高く、気温が低いエリアに行く場合は、薄手のダウンやインナージャケットをセカンドレイヤーとして取り入れるのも一つの方法です。ただし、厚すぎると動きにくくなるため、軽さと保温性のバランスが重要です。晴れて暖かい日は、長袖Tシャツ1枚で十分なこともあります。

重要なのは「着込みすぎないこと」です。滑っている最中は体温が上がるため、少し寒いと感じるくらいがちょうど良いと覚えておきましょう。

◇下半身|冷え対策を意識したインナー選び

下半身は、スキー中に特に冷えやすく、同時に動かしやすさも求められる部分です。基本は、下着の上にファーストレイヤーとしてレギンスやタイツを1枚着用し、厚手の靴下を合わせます。

レギンスやタイツは、防寒性だけでなく伸縮性のあるものを選ぶことで、膝の曲げ伸ばしがしやすくなります。素材によってはブーツの中でずれてしまうこともあるため、試着して違和感がないか確認するのがお勧めです。

その上から履くセカンドレイヤーとしては、スウェットパンツなど柔らかく動きやすい素材が向いています。初心者は転倒時にお尻から座ることが多いため、ヒッププロテクターを着用するか、厚手のインナーを重ねることで衝撃を和らげる工夫をすると安心です。

■初めてのスキー|滑り方の基本と練習方法

初めてスキーに挑戦する場合は、事前に基本の滑り方と練習方法をしっかり確認しておきましょう。ここでは、初めてスキーをする方に向けて、スキーの滑り方の基本と練習法を5つのステップに分けて紹介します。

また、可能であれば経験者と一緒に行く、もしくはスキースクールを活用すると、安心感も上達スピードも大きく変わります。

◇ステップ1.基本姿勢を確認

スキーは体の重心移動で操作するため、常にバランスが取りやすい姿勢を保つ必要があります。基本は、膝を軽く曲げた前傾姿勢です。前傾といっても、腰を折ったり猫背になったりするのはNGで、背筋は普段立っている時と同じように自然に伸ばします。目線は足元ではなく、進行方向へ向けましょう。

初心者に多いのが、怖さから体を後ろに倒してしまう姿勢です。これではスキー板にうまく力が伝わらず、スピードコントロールが難しくなります。正しい姿勢の目安は「スネの角度と背中の角度がほぼ平行」「かかとと頭を結んだ線が地面と垂直」になっている状態です。

最初は太ももがきつく感じますが、それは正しい姿勢が取れている証拠です。まずは鏡の前や平地で、一度確認してみてください。

◇ステップ2.歩く練習

スキー板を履いた状態で歩くことに慣れるのも重要な練習です。初めてのスキーでは、板の長さやブーツの硬さに戸惑い、思うように動けません。リフトに乗る前に、平らな雪面で歩く練習をしましょう。歩く際はスキー板を持ち上げず、すり足で前に滑らせるのが基本です。ストックは軽く体を支える程度に使い、前傾姿勢を意識すると安定します。

斜面を移動する際は「カニ歩き」が基本です。斜面に対して横向きになり、山側のエッジを立てながら横歩きで進みます。さらに、板をハの字にして進む「ハの字歩き」も覚えておくと、後の滑走練習がスムーズになります。これらの歩き方を身に付けておけば、リフト乗り場や練習エリアで慌てることがなくなり、安心して行動できるようになります。

◇ステップ3.転び方と起き上がり方を覚える

初心者にとって、大切な練習の一つが「正しい転び方」です。転倒は避けられないものだからこそ、安全な方法を知っておくことがケガの予防につながります。転びそうになったら、無理に立ち堪えようとせず、姿勢を低くしてお尻から倒れましょう。

このとき、手をつくのは厳禁です。手や肩を痛める原因になるため、お尻から雪面につくように意識してください。

起き上がる際は、スキー板を体の近くに引き寄せ、斜面に対して横向きに平行にそろえます。板が斜面の下を向いていると、そのまま滑ってしまうので注意が必要です。山側の手で斜面を押し、ストックも支えに使いながら、ゆっくり立ち上がりましょう。平地で一度練習しておくと、実際の斜面でも落ち着いて対応できます。

◇ステップ4.ボーゲンの練習

歩き方や転び方に慣れたら、いよいよ滑走練習です。初心者が最初に覚える滑り方が「ボーゲン(ハの字)」です。スキー板のかかとを開き、先端を近づけて三角形を作ることで、自然にスピードを抑えられます。この姿勢で内ももに力を入れ、腰を落としながら、緩やかな斜面をゆっくり滑ってみましょう。

スピード調整は膝の曲げ伸ばしで行います。減速したいときは膝を曲げ、内側のエッジをしっかり雪面に当てます。慣れてきたら、斜面をジグザグに滑るイメージで、左右に方向を変えながら降りてみてください。

また、最初は「止まれること」を最優先にしましょう。スピードを出すことよりも、安全にコントロールできる感覚を身に付けることが上達において重要です。

◇ステップ5.ターンの練習

ボーゲンで安定して滑れるようになったら、次はターンに挑戦しましょう。ハの字のまま曲がるターンを「プルークボーゲン」と呼びます。ターンの基本は、曲がりたい方向と反対側、つまり外側の足に体重をかけることです。例えば右に曲がる場合は左足にしっかり重心を乗せます。

このとき重要なのが視線です。曲がりたい方向を見ることで、自然と体重移動がしやすくなります。最初は斜滑降で左右どちらかに体重を乗せる練習を行い、徐々に左右を切り替えて連続ターンにつなげていきましょう。焦らず、大きくゆっくり曲がることを意識すると、恐怖心も和らぎ、安定したターンができるようになります。

■初めてのスキー|リフトの乗り方を押さえておこう

初心者が不安に感じやすいのが、リフトの乗り降りです。多くのスキー場では初心者向けにスピードを落とした練習用リフトが用意されていますが、ない場合でも係員に「初心者です」と伝えれば、配慮してもらえるでしょう。恥ずかしがらず、周囲のサポートを頼りましょう。

リフトに乗る前は、あらかじめ一連の流れを頭の中でイメージしておくことが大切です。乗り場では順番を守り、係員の指示に従って目印まで進みます。自分の番が来たら後ろを振り返り、リフトが近づいたタイミングで腰を下ろします。座ったらすぐにセーフティーバーを下げ、安全を確保しましょう。バーを下げる際は、同乗者に一声かけるのがマナーです。

降り場が近づいたら、早めにバーを上げ、降車の準備をします。目印の位置まで来たタイミングで前傾姿勢でゆっくり立ち上がり、そのまま真っすぐ滑り出します。

■【初めての人向け】お勧めのスキー場5選!

スキー初心者が「怖くない・迷わない・楽しめる」ことを重視して、全国からお勧めのスキー場を厳選しました。アクセスの良さ、初心者コースの充実度、キッズ向け設備、レンタルやスクールの使いやすさなど、初めてのスキーで失敗しにくいポイントを中心に紹介します。

家族連れはもちろん、友人同士や学生のゲレンデデビューにも最適なスキー場です。是非利用してみてください。

◇1.群馬県|川場スキー場

川場スキー場は、初心者にとって満足度の高いスキー場です。大きな魅力は、初心者や子どもが安心して楽しめる環境が、ゲレンデ・施設・アクセスの全てで整っている点です。

子ども向けの初心者&キッズ専用雪遊びエリアには、リフトに乗らずに移動できるスノーエスカレーターを完備しています。リフトの乗り降りが不安な子どもでも、雪遊びや練習を安全に楽しめます。

コース設計も初心者に易しく、山頂から滑れる最長3,300mの「クリスタルコース」は、緩斜面が続くロングラン。スピードが出にくいため、恐怖心を感じにくく、自然と滑走距離を伸ばせるのが特徴です。「短い緩斜面を何本も滑るより、長くゆったり滑りたい」という初心者に特にお勧めです。

レンタルも充実しておりスキー板・ウェアともに有名ブランドがそろい、「レンタル=見た目が微妙」というイメージを覆してくれます。5歳から参加できるキッズレッスンや、家族で受講できるグループレッスンもあり、ゲレンデデビューにぴったりの環境といえるでしょう。

【基本情報】

項目内容
住所群馬県利根郡川場村谷地2755-2
電話番号0278-52-3346
車でのアクセス関越自動車道・沼田ICから約25分
電車でのアクセス上越新幹線:東京駅から約1時間半で上毛高原駅、そこから無料バスで約50分 JR上越線:新前橋駅から約40分で沼田駅、そこから路線バスで約40分、田園プラザ停留所で下車、その後道の駅シャトルバスで約30分
コース数全17本
公式サイトhttps://www.kawaba.co.jp/

◇2.栃木県|ハンターマウンテン塩原

ハンターマウンテン塩原は、「とにかくたくさん滑りたい」「家族みんなで1日楽しみたい」という初心者・ファミリーにぴったりのスキー場です。初級者コースが4本用意されており、斜度が緩やかでコース幅も広いため、初めてのスキーでも安心して滑走練習ができます。

特に、初級コースが連続するウエストサイド・ストリートからブロードウェイへと続くコースは、足慣らしに最適です。

慣れてきたら、ゴンドラで一気に山頂へ上がり、約3,000mのロングダウンヒルに挑戦するのもお勧め。初心者から上級者まで同じ景色を共有しながら滑れるため、「レベル差があるグループ」でも行動しやすいのが魅力です。全12コースと規模も大きく、滑る場所に困ることはありません。

【基本情報】

項目内容
住所栃木県那須塩原市湯本塩原字前黒
電話番号0287-32-4580
車でのアクセス東北自動車道西那須野塩原I.C.より29km 日光宇都宮道路今市I.C.より38km
電車でのアクセスJR東北新幹線「那須塩原駅」「宇都宮駅」より、無料シャトルバス(完全予約制)またはタクシー 東武線「鬼怒川温泉駅」より無料シャトルバス(完全予約制)またはタクシー
コース数12本
公式サイトhttps://www.hunter.co.jp/winter/

◇3.長野県|つがいけマウンテンリゾート

つがいけマウンテンリゾートは、白馬エリア最大級の広さを誇るビッグゲレンデでありながら、初心者やファミリーにも易しいスキー場です。大きな特徴は、圧倒的なコース幅と緩やかな斜面設計です。特に麓に広がる「鐘の鳴る丘ゲレンデ」は、コース幅が1,200m以上あり、周囲を気にせずのびのびと滑れます。

最長滑走距離は5,000mと長く、「途中で疲れたらどうしよう」と思う方もいるかもしれませんが、コースがなだらかなため無理なく滑れるでしょう。

ソリやスノーレーサーなどの雪遊びアイテムも使用可能で、スキーと雪遊びを同時に楽しめる点もファミリー層から高く評価されています。レンタルも初心者向けから最新モデルまで幅広くそろっており、道具の心配をせずに遊びに行けます。

【基本情報】

項目内容
住所長野県北安曇郡小谷村栂池高原
電話番号0261-83-2255
車でのアクセス東京方面から関越自動車道で約4.5時間
電車でのアクセス東京方面からJR北陸新幹線で約3時間
コース数10本
公式サイトhttps://www.tsugaike.gr.jp/

◇4.福島県|星野リゾート ネコマ マウンテン(アルツ磐梯&猫魔スキー場)

星野リゾート ネコマ マウンテンは、「何も準備せずに行っても楽しめる」初心者にとって理想的なスキー場です。スキー・スノーボードの板やウェア一式に加え、ニット帽やゴーグル、グローブまでそろう「手ぶらレンタルセット」が用意されており、初めての人でも不安なくゲレンデに立てます。

旧アルツ磐梯と旧猫魔スキー場が連結して誕生した広大なゲレンデは、全33コースと圧巻のスケール。初心者向けの緩斜面からロングコース、景色を楽しめるクルージングコースまでそろっており、自分に合うコースが見つかるのが魅力です。

北エリアは雪質の良さで知られ、軽くて滑りやすい「ミクロファインスノー」はスキーヤーに評判です。

キッズ・大人向けのレッスンも充実しており、日本体育大学と共同開発したキッズ向けレッスンプログラムは、「楽しいまま上達できる」と好評。イベントも多く、ナイター花火や参加型イベントなど、滑らない時間も思い出になります。

【基本情報】

項目内容
住所南エリア(旧アルツ磐梯):福島県耶麻郡磐梯町大字更科清水平6838-68
北エリア(旧猫魔スキー場):福島県耶麻郡北塩原村桧原猫魔山1163
電話番号南エリアに関すること:0242-74-5000 北エリアに関すること:0241-32-3001 どちらに問い合わせるか分からない場合:0242-74-5000
車でのアクセス南エリア(旧アルツ磐梯):磐梯河東I.C.から約15分 北エリア(旧猫魔スキー場):猪苗代磐梯高原I.C.から約50分
電車でのアクセス南エリア(旧アルツ磐梯):郡山駅からシャトルバス(有料・要予約) 北エリア(旧猫魔スキー場):裏磐梯エリア便(無料)主要ホテルから送迎を予定
コース数33本
公式サイトhttps://www.nekoma.co.jp/

◇5.新潟県|上越国際スキー場

上越国際スキー場には、斜度最大10度・平均8度という初心者向けコースが用意されており、スキーデビューでも恐怖心を感じにくいのが大きな魅力です。最長1,000mの滑走距離があるため、止まり方やターンの練習を入念にできます。

4つのゾーンに分かれた広大な敷地には、初心者から中上級者まで幅広く対応した22コースを配置。マザーズゾーンを中心に、キッズパラダイスやソリランドなど雪遊び施設も充実しています。フェンスで囲まれたエリアが多く、小さな子どもでも安心して遊べます。

SAJ公認のスキースクールでは、初級クラスの事前仮受付も可能で、混雑時でもレッスンを受けやすいのがうれしいポイントです。

【基本情報】

項目内容
住所新潟県南魚沼市樺野沢112番地1号
電話番号025-782-1028
車でのアクセス関越道塩沢石打I.C.より約6km(約7分)
電車でのアクセス上越国際スキー場前駅すぐ
コース数22本
公式サイトhttps://jkokusai.co.jp/ski/

■まとめ

初めてのスキーは、入念な準備と「どこで滑るか」が重要です。コースが難しすぎて怖い思いをしたり、移動や準備で疲れてしまったりすると、「スキーって大変」「もういいかな」と感じてしまいかねません。

初心者のうちはアクセスの良さ、緩やかなコース設計、レンタルやスクールの充実度といった「安心して楽しめる環境」のスキー場を選びましょう。

群馬県の川場スキー場は、初心者や子ども向けの緩斜面コース、スノーエスカレーター付きのキッズエリア、充実したレンタルやレッスン体制など、「初めての不安」を解消できる環境がそろっています。

最長3,300mのロングランコースでは、景色を楽しみながらゆったりと滑ることができ、「気付いたら上達していた」という声も多くいただいています。

これからスキーに挑戦してみたい方、家族や友人と安心してゲレンデデビューをしたい方は、是非川場スキー場をご利用ください。