スキー場では、リフトやゴンドラで上って滑るのが一般的。ですが、週末や年末年始はリフトが混雑していたり、すでに多くのスキーヤー&スノーボーダーのシュプールが刻まれていたりして、思い通りに滑ることができないこともあります。
そんなストレスを解消してくれるのが「キャットツアー」です。リフト営業が開始する前に、キャットと呼ばれる専用の雪上車で山頂までダイレクトにアクセス。まだ誰も足を踏み入れてないバージンスノーを思う存分、堪能できると注目を集めています。
本記事では、ゲレンデ内でキャットツアーを実施している5ヶ所のスキー場を紹介します。ガイド付き・ガイドなし、予約の有無、参加レベルや装備など、ツアーによって異なるので、事前情報をしっかりチェックして出かけてくださいね。
※本記事の情報は2026年3月現在のものです。最新情報につきましては、各スキー場の公式サイトをご覧ください
>>川場スキー場|首都圏から2時間! 雪質抜群の群馬のスノーリゾート
目次
■ 爽快バーンを貸切状態で楽しめるゲレンデ内キャットツアーの魅力
「朝イチのグルーミングバーンをロングターンで飛ばしたい!」「降雪後のパウダーをまっ先に滑りたい…」そんなスキーヤー&スノーボーダーの願いを叶えてくれるキャットスキー&スノーボード。
「でも、キャットツアーって上級者限定じゃないの?」と心配な人もいるでしょう。確かにバックカントリーやスキー場外の山岳ツアーの場合、ある程度の技術が必要です。でも、安全が確保されているゲレンデ内のツアーなら初・中級者から楽しめる場合もあるんです。
まずは、ゲレンデ内キャットツアーの魅力と、自分にぴったりのツアーを見つけるポイントをご紹介します。
- 安全・安心に楽しめるゲレンデ内キャットツアー
- 朝イチのゲレンデをほぼ貸切で滑れるファーストトラックを狙え!
- 大自然の感動的なシーンに遭遇したり、アフタースキーのお楽しみも!
- コース&参加条件をしっかりチェックして、一期一会の感動を記録に残すべし!
◇ 安全・安心に楽しめるゲレンデ内キャットツアー
キャットツアーには、ゲレンデ内で実施するツアーとバックカントリーや山岳コースへ出かけるゲレンデ外のツアーがあります。今回ご紹介するのは、安全・安心が確保されたゲレンデ内のツアーです。
専用の雪上車でゲレンデトップを目指すので、リフト待ちはなし。万が一、他の参加者とレベルが合わなかったり、天候が急変したりした場合も、ゲレンデ内なので、はぐれてしまう心配がありません。
それぞれのツアー内容を見比べて、自分にぴったりのツアーを見つけてくださいね。
◇ 朝イチのゲレンデをほぼ貸切で滑れるファーストトラックを狙え!
キャットツアーの魅力は、なんといっても広大なゲレンデをほぼ貸切状態で滑れること。多くのスキー場のキャットツアーはファーストトラックとして設定されているので、リフト営業開始前の朝イチのバーンを滑ることができるのです。
圧雪直後のグルーミングバーンはもちろんのこと、降雪直後なら非圧雪のパウダーを滑れることも。早朝のキ~ンと冷えた空気のなか、朝イチのシュプールを描く気分のよさはたまりません。
雪上車の大きさにもよりますが、定員は多くて10~15人。広大なゲレンデを少人数で貸し切る、まさに、プライベートゲレンデ気分を堪能しちゃいましょう。
◇ 大自然の感動的なシーンに遭遇したり、アフタースキーのお楽しみも!
キャットツアーの魅力は滑ることだけではありません。早朝の静寂に包まれたゲレンデで朝日が昇る瞬間に立ち会えたり、冷え込んだ日には幻想的なダイヤモンドダストや太陽柱(サンピラー)などの自然現象にお目にかかれることもあります。
春シーズンに近づくこれからは、ウサギなどの小動物に出会える可能性も高くなります。日が長くなってくるので、早朝にたっぷり滑ったあとは早めに上がってブランチを楽しんだり、温泉で心地よい疲れを癒してから帰路に着くのもおすすめです。
◇ コース&参加条件をしっかりチェックして、一期一会の感動を記録に残すべし!
キャットツアー参加にあたり、必ずチェックしたいのは参加条件や装備の確認。まず、ヘルメット着用は強くおすすめします。また、年齢制限やレベルを設定している場合もあり、深雪や非圧雪斜面の滑走や体力に不安があるなら、申し込む前に主催者に相談してみるといいでしょう。
週末など、開催日が限定されているツアーは、あっという間に定員が埋まることも珍しくありません。早めの予約が肝心ですが、キャンセルポリシーを確認しておきたいですね。天候によってツアーが催行されないときの過ごし方も考えておくといいかも。
滑走シーンや感動的な自然の風景などを、記録に残しておくこともお忘れなく。同行のガイドや仲間に撮影を頼んだり、ヘルメットにアクションカメラを装着する手も。この冬、一期一会の感動は、一生の思い出になるに間違いありません。
■ キャットツアーデビューにもおすすめ! ゲレンデ内雪上車ツアーを楽しめるスキー場5選
キャットツアー初体験の人におすすめしたいのが、ゲレンデ内のツアー。「バックカントリーは不安」という人も、まずはゲレンデ内から体験してみるといいでしょう。ここでは、3月以降もキャットツアーを実施している5ヶ所のスキー場をご紹介します。
- 川場スキー場
- 舞子スノーリゾート
- 雫石スキー場
- 安比高原スキー場
- 富良野スキー場
◇ 川場スキー場(群馬 川場村)
キャットツアーデビューにはもちろん、「シーズン中、何度も体験したい!」という人におすすめしたいのが、群馬 川場村に位置する「川場スキー場」です。都心からわずか2時間でアクセスできる便利さは、日帰りにぴったり! 関越道 沼田ICから約25分、首都圏の主要駅から日帰りバスツアーも出ているので、車を持っていなくても手軽に訪れることができます。
山頂の標高1,870mもあり、天気がいい日には谷川連峰や武尊山の絶景を一望することも。その山頂から一気に滑り降りる約3,300mの「クリスタルコース」は、初級者から上級者まで満足できる大人気のコースです。
中・上級者に挑戦してほしいのが、急斜面に自然のコブが待ち受ける「無名峰ダウンヒル」や、コース幅が広くカービングに最適な「白鳥ダウンヒル」。混雑時は美しい白樺林に囲まれた「白鳥スカイライン」にエスケープするのもおすすめです。
トップシーズンには“スーパードライパウダー”と呼ばれるほど、雪質のよさに定評がある川場スキー場。山頂からの絶景とともに、圧雪直後の誰も滑っていないグルーミングバーンや、パウダー専用アトラクションコース「オフザピステ」をプライベートゲレンデ感覚で楽しむなら、キャットツアーの「ファーストトラック」を要チェック!
シーズン中はほぼ毎日催行しているので、日程を選びやすいのがおすすめの理由。最大13名で貸し切れる朝食付きツアーもあります。ファーストトラック終了後はそのままリフトを利用して滑るのもよし、「カワバシティ」で食事やショッピングを楽しんだり、近くの温泉に繰り出すのもいいでしょう。
>>NSDキッズプログラム|4~12歳は1,800円で14スキー場が滑り放題!
| スキー場名 | 川場スキー場 |
| 住所 | 群馬県利根郡川場村川場高原 |
| 電話番号 | 0278-52-3346 |
| 営業期間 | 2025年12月6日~2026年4月12日 |
| アクセス | [車]関越道 沼田ICから約25分 [電車]JR上越線 沼田駅から路線バス+無料シャトルバス(道の駅川場田園プラザ発)で約70分 |
| キャットツアー情報 | 【Haglöfs First track Cat tour】 ・営業期間:~2026年3月上旬 ※予定 ・営業時間:平日6:30~8:30/土日祝6:00~8:00 ・料 金:20,000円 ※リフト1日券付きは25,000円 |
| 公式サイト | https://www.kawaba.co.jp/ |
◇ 舞子スノーリゾート(新潟 南魚沼市)
関越道 塩沢石打ICからわずか1分! 抜群のアクセスとエリア最大級のゲレンデ規模を誇るのが、新潟 南魚沼市の「舞子スノーリゾート」です。JR上越新幹線 越後湯沢駅からは無料シャトルバスが運行しているので、列車派も便利。日帰り入浴ができる温泉大浴場を備えた「日帰りスキーセンター」とともに、スキーイン&アウトが可能な「舞子高原ホテル」もあり、日帰り派にもステイ派にもおすすめです。
全26コースのゲレンデは3エリアからなり、パウダー&ロングコースを狙うなら、ゴンドラでアプローチする「長峰エリア」と「奥添地エリア」へ。その2エリアをリフト営業開始前にほぼ貸し切りで楽しめるのが、今シーズンから登場した「Haglöfs First track Cat tour」です。
ツアーの内容を紹介すると、リフト運行前に雪上車で山頂まで上がり、最長5kmのコースを一気に滑り降ります。日帰りスキーセンターまで降りてきたら、さらに、ゴンドラの優先乗車。そして、最後は奥添地クワッドにも最初に乗車することができます。
つまり、ノートラックのバーンを3本も滑走できるという贅沢キャットツアーです。
| スキー場名 | 舞子スノーリゾート |
| 住所 | 新潟県南魚沼市舞子2056-108 |
| 電話番号 | 025-783-4100 |
| 営業期間 | 2025年12月20日~2026年3月29日 |
| アクセス | [車]関越道 塩沢石打ICから約1分 [電車]JR上越新幹線 越後湯沢駅から無料シャトルバスで約20分 |
| キャットツアー情報 | 【Haglöfs First track Cat tour】 ・営業期間:~2026年3月上旬 ※予定 ・営業時間:平日6:30~8:30/土日祝6:00~8:00 ・料 金:20,000円 ※リフト1日券付きは25,000円 |
◇ 雫石スキー場(岩手 雫石町)
岩手 雫石町にある「雫石スキー場」は東東北を代表するスキー場。アジアで唯一、「アルペンスキー世界大会」が開催された名門でもあり、上級者向きの本格コースから、初級者にやさしい幅広の緩斜面まで、バリエーション豊かなゲレンデ構成が魅力です。
世界のトップスキーヤーたちが活躍する舞台となったコースをひとり占めして滑ることができるのが「パウダーCATツアー」。土日限定で午前中の4回実施され、おすすめはなんといっても朝イチのツアー。予約はできず先着順なので、降雪の翌朝がベストタイミング! 非圧雪エリアでのパウダーを満喫できますよ。
もっと贅沢なのが、1日1組限定の貸し切りツアー。東の空が朝日に染まり始めた早朝、スノーキャットに乗車し山頂を目指します。こちらは3日前までの予約制。価格はそれなりに高額ですが、仲間を募って出かけてみてはいかがですか?
| スキー場名 | 雫石スキー場 |
| 住所 | 岩手県岩手郡雫石町高倉温泉 |
| 電話番号 | 019-693-1111 |
| 営業期間 | 2025年12月20日~2026年3月22日 |
| アクセス | [車]東北道 盛岡ICから約30分/仙岩トンネルから約2時間 [電車]JR秋田新幹線 雫石駅から無料シャトルバス(要予約)で約20分/JR東北新幹線 盛岡駅から無料シャトルバス(要予約)で約50分 |
| キャットツアー情報 | 【パウダーCATツアー】 ・営業期間:~2026年3月8日 ※土日祝 ・営業時間:8:00~/9:00~/10:00~/11:00~ ・料 金:17,000円 ※予約不可、各回先着15名まで |
◇ 安比高原スキー場(岩手 八幡平市)
東京ドーム約60個分の広大なエリアに全21コース、総滑走距離はなんと43kmというビッグスケールを誇るのが、岩手 八幡平市の「安比高原スキー場」です。サラサラのパウダーに加え、ホテル、温泉、レストランなどの充実度から、「ワールドスキーアワード」では2年連続で最優秀賞を受賞。名実ともに東北を代表するスノーリゾートです。
雪質自慢の安比のなかでも、最高のドライパウダーを楽しめるのが、他のコースから独立し、ほぼ全面が非圧雪の「西森ゲレンデ」。「西森キャット」では、この山頂へキャットでアクセスし、「イヌワシ」「ヤマガラ」2コースのほか、ツリーランの「ブラボー」「アタック」も滑走できます。
1回5,000円は、キャットツアーのなかでも破格のお手頃価格。随時運行なので、天候と降雪情報をチェックして、とびっきりのパウダーを楽しんでみてはいかがですか。
| スキー場名 | 安比高原スキー場 |
| 住所 | 岩手県八幡平市安比高原117 |
| 電話番号 | 0570-029-511 |
| 営業期間 | 2025年12月5日~2026年5月6日 |
| アクセス | [車]東北道 松尾八幡平ICから約20分/東北道 安代ICから約20分 [電車]JR東北新幹線 盛岡駅から路線バスで約50分 |
| キャットツアー情報 | 【西森キャット】 ・営業期間:~2026年3月20日の平日 ・営業時間:随時運行 ・料 金:5,000円 |
◇ 富良野スキー場(北海道 富良野市)
北の大地 北海道内陸部ならではのドライパウダーが魅力なのが「富良野スキー場」です。初級から上級までバランスよく構成された全28コースがあり、十勝岳の雄大な景色を眺めながら滑れます。
山頂からのサンライズと絶景を眺めながら、日本でもトップクラスを誇るパウダーのファーストトラックを体験できるのが「ファーストトラックwith Pistenbully」。新規導入のパッセンジャーキャビンを搭載した、乗り心地抜群の圧雪車で富良野ZONEの山頂を目指します。
年齢制限はなく、初・中級コースをスムーズに滑ることができるレベルなら小学生も参加OK。滑走中はスタッフがコース案内をしながら一緒に滑ってくれるので安心です。リフトでは味わえない極上の乗車体験とともに楽しめますよ。
| スキー場名 | 富良野スキー場 |
| 住所 | 北海道富良野市中御料 |
| 電話番号 | 0167-22-1111 |
| 営業期間 | 2025年11月29日~2026年5月6日 |
| アクセス | [車]道央道 三笠ICから約2時間30分/旭川市街から約1時間25分/帯広市街から約2時間25分 [電車]JR富良野線 富良野駅からタクシーで約12分 [飛行機]新千歳空港からスキーバス(冬期のみ運行)で約2時間15分/旭川空港から富良野バス(ラベンダー号)で約1時間18分 |
| キャットツアー情報 | 【ファーストトラックwith Pistenbully】 ・営業期間:~2026年3月5日の木曜限定 ・営業時間:6:30~/7:30~ ・料 金:8,000円 |
■ 国内トップクラスの雪質を日帰りで楽しめる「川場スキー場」
首都圏から2~3時間でアクセスでき、日帰りエリアとして人気の群馬県には、パウダースノーが楽しめるスキー場が数多くあります。なかでも、知る人ぞ知るパウダースポットが「川場スキー場」。ゲレンデトップの標高は1,870mあり、日本海で発生した雪雲が周辺の山々にぶつかることで水分を失って降り注ぐ雪は“スーパードライパウダー”と呼ばれています。
もうひとつの名物が、ゲレンデ直結の屋内立体駐車場と一体化した「カワバシティ」。悪天候時も快適なうえ、最新のゲートシステムや事前決済のレンタルショップなど、スムーズ&スマートなサービスが評判。レストラン、スポーツショップのほか、貸し切り利用できる有料休憩室が評判です。
◇ 「とにかく安い!」と評判。川場のファーストトラック
高額なイメージがあるキャットツアーですが、川場スキー場の場合、平日のファーストトラックは3,000円。「とにかく安い!」と評判なんです。しかも、完全にゲレンデ内滑走なので、自分のスキルに応じてコースを選べることも魅力。ガイドがいなくても迷子になる心配はありません。
ファーストトラックのみのツアーのほか、リフト券付き、貸し切りなど、お好みに応じて選べる便利さも見逃せません。シーズン中、何度も体験したい人はもちろん、「キャットツアーって、どんな感じ?」と思っている人にもおすすめです。
■ まとめ
いかがでしたが? キャットツアーの魅力がお分かりいただけたでしょうか。雪面をぐいぐいと登っていく雪上車から眺める景色、静寂に包まれた早朝のゲレンデ、そして、なにより誰も踏み荒らしていないゲレンデを滑るファーストトラックの爽快感は、一度体験したら誰もが病みつきになるはず。
認知度はまだまだ高くなく、高価なイメージをもつ人も少なくありませんが、毎日ツアーを実施している川場スキー場なら、気軽に体験できるというもの。
朝イチのファーストトラックとともに、山頂からゲレンデを一気に駆け下りる最長3,300mの「クリスタルコース」をはじめ、コブ斜面が魅力の「無名峰ダウンヒル」「白鳥スカイライン」など、バラエティ豊かなコースレイアウトを自由自在に滑れるのだからたまりませんよね。ぜひ一度、訪れてみてはいかがですか?


